特集 周産期医療のヒヤリ・ハット―医療事故・医療紛争を防ぐために 新生児編
各論
病的新生児の評価 アレルギー・アナフィラキシー
東海林 宏道
1
SHOJI Hiromichi
1
1順天堂大学小児科学講座
pp.1057-1059
発行日 2023年7月10日
Published Date 2023/7/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000001005
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はじめに
NICU診療領域でも入院患者がアレルギー,アナフィラキシーをきたしうることを理解し,誤診や診断の遅れを防ぐ,あるいは治療に必要な抗ヒスタミン薬やエピネフリンを救急カートなどに常備しておくことは医療安全の観点からも重要である。新生児では,アレルギー,アナフィラキシーの症状が敗血症や壊死性腸炎(necrotizing enterocolitis:NEC)といった疾患の初期症状との鑑別に難渋する場合があり,注意を要する。
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