特集 周産期ME機器マニュアル
新生児の監視装置
新生児監視装置の特徴
大石 昌也
1
,
仁志田 博司
2
1東京女子医科大学付属母子総合医療センター・新生児室
2東京女子医科大学母子総合医療センター新生児部門
pp.547-548
発行日 1991年6月25日
Published Date 1991/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1611900350
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モニタはよきパートナー
新生児・未熟児医療の発展は,モニタなどを中心とした医療機器の開発・導入に負うところが大きい。特に未熟児のintact survival(後遺症なき生存)の向上は,無呼吸監視装置によって成されたと言っても過言ではない。
自ら訴える術もない新生児では,急速に状態が悪化することが多く,たとえ1対1の看護体制をしていたにしても,その注意力が持続するのはせいぜい30分ないしは1時間であり,それを過ぎると,目の前で児が無呼吸になっていてもぼんやりと見過ごしてしまうことが起こり得る。このような人間の能力を補うのがモニタであり,単に人手を省くためのものでなく人間の注意力の限界をカバーするもの1)であり,モニタを気難しいよそもの扱いでなく「よきパートナー」としてつきあってほしい。
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