特集 少産時代に対応する「働き方改革」と医療施設
一般分娩施設での対応
産科におけるシフト制による勤務の実状と将来展望
木戸 道子
1
KIDO Michiko
1
1日本赤十字社医療センター第一産婦人科
pp.194-196
発行日 2023年2月10日
Published Date 2023/2/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000780
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はじめに
「シフト制」とは,医療/介護施設・サービス業など営業時間が長い,あるいは24時間対応が必要な業務において,早出・遅出・夜勤のように勤務時間帯を分けて人員を配置する仕組みである。勤務者は決まった時間で交替して次の担当者に業務を引き継ぐ。看護職と異なり,医師において導入しているところはまだ少なく,全国の分娩取り扱い病院を対象とした調査によると,有効回答715施設のうち,わずか50施設にとどまっており,しかも2009年の47施設からほとんど増えていない1)。当院産婦人科では,2009年6月より変則二交替勤務制を運用している。
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