特集 少産時代に対応する「働き方改革」と医療施設
一般分娩施設での対応
医師事務作業補助者(医療クラーク)の活用
卜部 諭
1
URABE Mamoru
1
1淡海医療センター産婦人科
pp.197-201
発行日 2023年2月10日
Published Date 2023/2/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000781
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はじめに
厚生労働省(厚労省)は,「働き方改革」と称して,2024年4月から医師についても罰則付き時間外労働上限規制を適応する予定である。この適応を満たすためには,当直が多く,時間外労働の多い産婦人科においては,相当難しいと考える。しかし,厚労省は「医師の働き方改革」と「地域医療構想」と「医師偏在対策」の3事業を同時に進めることで,すべての国民が安心できる質の高い医療提供体制の構築を行うと提唱している。われわれ産婦人科はかなり早い時期よりほかの科と比較し,労働条件の悪かった産婦人科の働き方改革に取り組んできた。この結果,産婦人科医師の働き方改革に留まらず,女性医師の働き方改革にもいち早く取り組み,現在では女性医師の数が男性医師を上回る科となってきた。この改革のなかで,チーム医療の推進を行い,助産師との連携とともに,医師事務作業補助者(医療クラーク)とのチーム医療の推進を行ってきた。
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