特集 少産時代に対応する「働き方改革」と医療施設
一般分娩施設での対応
オープンシステム・セミオープンシステム受け入れ施設の実状と将来展望
永松 健
1
NAGAMATSU Takeshi
1
1国際医療福祉大学成田病院産婦人科
pp.190-193
発行日 2023年2月10日
Published Date 2023/2/10
DOI https://doi.org/10.24479/peri.0000000779
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はじめに
周産期医療の現場において,医師・助産師を含めた分娩管理を担当する医療者のマンパワー不足は慢性的な課題となってきた。また,分娩取り扱い施設の減少に伴い,地域によっては自宅に近い医療機関で出産をするということが困難な状況も出現している。こうした背景のもとで,新たな妊娠・分娩管理のあり方が求められるようになってきた。オープン・セミオープンシステムはそういった周産期医療体制の課題克服の解決策の一つとして提案されて,地域ごとの特性に適合した仕組みを構築しながら徐々に根づいてきている。本稿では,東京大学医学部附属病院(東大病院)におけるセミオープンシステム実施の様子をふまえつつ,この新たな周産期連携の現状と将来の展望について述べる。
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