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特集 在宅透析
腹膜透析
PD用極細内視鏡
Ultra-fine endscope for PD
丹野 有道
1
,
中山 昌明
2
TANNO Yudo
1
,
NAKAYAMA Masaaki
2
1東京慈恵会医科大学葛飾医療センター腎臓・高血圧内科
2聖路加国際病院腎臓内科
キーワード:
peritoneal dialysis
,
biocompatibility
,
peritoneal injury
,
laparoscopy
,
encapsulating peritoneal sclerosis
Keyword:
peritoneal dialysis
,
biocompatibility
,
peritoneal injury
,
laparoscopy
,
encapsulating peritoneal sclerosis
pp.449-454
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001266
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はじめに
腹膜透析(peritoneal dialysis:PD)を安全に継続するうえで,被囊性腹膜硬化症(encapsulating peritoneal sclerosis:EPS)へと進展しうる腹膜傷害の有無を見きわめることは非常に重要である。PD継続に伴う生理的な腹膜の経年変化なのか,EPSへの進展を予防するためにPDを中止すべき腹膜の変化(腹膜傷害)が起こっているのかを判断しなくてはならない。今世紀初頭からはじまったPD液の改良(生体適合性の改善)により,酸性PD液時代のような重篤な腹膜傷害例は減少しているため,腹膜平衡試験(peritoneal equilibration test:PET),PD排液中脱落中皮細胞の形態評価やサロゲートマーカー(炎症・線維化関連分子)の測定,腹膜病理組織学的検査などでは,腹膜傷害の程度を十分に捉えきれなくなってきている。
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