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増刊号 腎代替療法のすべて
【第5章 腹膜透析】
6 カテーテル挿入術:下腹部正中アプローチによる腹膜透析カテーテル挿入術
Infraumbilical midline approach in the indwelling peritoneal catheter implantation
大城 賢太郎
1
,
池田 雅人
1
Ooshiro Kentaro
1
,
Ikeda Masato
1
1東京慈恵会医科大学附属柏病院腎臓・高血圧内科
キーワード:
peritoneal dialysis
,
catheter insertion
,
surgical procedure
Keyword:
peritoneal dialysis
,
catheter insertion
,
surgical procedure
pp.380-383
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000463
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はじめに
腹膜透析(peritoneal dialysis:PD)成功の鍵はカテーテル挿入術にかかっている1)。挿入術の技術と手術合併症の知識も然りである1)。日本は,PDカテーテル挿入術の47.6%を腎臓内科医が実施する世界有数のインターベンショナルネフロロジー先進国といえる2)。手術方法として開腹,経皮,腹腔鏡下1)があるが,本稿ではわが国の腎臓内科医によるカテーテル挿入術のなかで一般的と考えられる直視下小開腹術によるPDカテーテル挿入術について述べる3)。開腹術の利点は腹腔鏡よりも簡便で,切開直下の腹壁癒着を観察しやすく,腹膜や腹直筋鞘の縫合によりリークを予防しやすい点である1)。
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