Japanese
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特集 CKD患者の栄養管理update
栄養療法とアウトカム
腹膜透析―サルコペニア・フレイル―
Nutritional intervention and outcomes in peritoneal dialysis patients with sarcopenia and frailty
宮本 哲
1
MIYAMOTO Tetsu
1
1産業医科大学病院 腎センター
キーワード:
peritoneal dialysis
,
nutritional management
,
sarcopenia
Keyword:
peritoneal dialysis
,
nutritional management
,
sarcopenia
pp.76-78
発行日 2024年1月25日
Published Date 2024/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001167
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はじめに
腹膜透析(peritoneal dialysis:PD)患者におけるサルコペニア・フレイルは,患者の生命予後や生活の質(QOL)に大きな影響を及ぼすことが明らかであり1),定期的な栄養スクリーニングから栄養評価へつなげて,必要な患者には早期より介入を行うことが肝要である。PD患者の栄養障害では,体液貯留やたんぱく質喪失,ブドウ糖負荷,低カリウム血症などPD患者に特徴的な病態の関与も考慮する必要がある。一方,血液透析(hemodialysis:HD)患者の場合と比較すると,PD患者の栄養介入とその効果について質の高いエビデンスは乏しく,実際は個々の症例において手探りで介入が行われているのが実情と思われる。サルコペニア・フレイルへの介入としては,栄養介入・運動介入および低栄養の原因となりうる合併症の精査・治療に分けられる。本稿ではPD患者の栄養介入について概説し,その効果に関する報告について解説する。
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