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特集 サイコネフロロジー:透析・移植
各論
医療者のメンタルヘルス 透析患者によるペイシェントハラスメントと応招義務
Measures against patient harassment by dialysis patients and physician’s duty to provide medical care
大磯 義一郎
1
OISO Giichiro
1
1浜松医科大学医療法学
キーワード:
医療法学
,
応招義務
,
患者暴力
,
ペイシェントハラスメント
Keyword:
医療法学
,
応招義務
,
患者暴力
,
ペイシェントハラスメント
pp.351-355
発行日 2024年3月25日
Published Date 2024/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001240
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Ⅰ 患者暴力がようやく問題視されるように
患者暴力は世界中の医療・介護の現場で問題となっている。欧州安全衛生ファクトシートによると「危険度の高い環境は,サービス部門に主に集中しており,とりわけ保健医療,輸送,小売,配膳,金融,教育部門の組織が危険とされている。暴力に直面するリスクは,「顧客」または取引先と接触することによって増大する。欧州連合(European Union:EU)諸国では,最も被害の多い部門の1つに医療部門が挙げられることが多い」とされており,特に暴力の危険度の高い職業として,看護師およびそのほかの医療従事者が挙げられている1)。
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