コラム 医事法の扉
第3回 「応招義務」
福永 篤志
1
,
河瀬 斌
1
1慶應義塾大学医学部脳神経外科
pp.743
発行日 2006年7月1日
Published Date 2006/7/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1436101200
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医師には,診察治療を希望する患者の依頼を断ってはいけないという「応招義務」(医師法19条1項)があり,正当な理由がないと拒否できないのが原則です.たしかに,すべての救急要請を受けることができればそれに越したことはないのですが,われわれ脳神経外科の場合には,例えば,手術中で診察ができないという通称「オペ止め」の場合など,その要請を断らざるをえないような状況もあります.それでは,専門外やベッド満床のときはどうでしょうか.
判例によって示された基準をみてみましょう.
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