巻頭言
これまでの慢性腎臓病(CKD)対策と今後の取り組み
伊藤 孝史
1,2
1帝京大学ちば総合医療センター第三内科(腎臓内科)
2NPO法人日本腎臓病協会
pp.269-270
発行日 2024年3月25日
Published Date 2024/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000001222
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わが国の慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)患者数は約1,330万人と推計され,成人の約8人に1人はCKDとなり,新たな国民病と呼ばれてきた。近年の検討では,CKD患者数は1,480万人,成人の約7人に1人とさらなる増加傾向にある。一方で,日本透析医学会の統計データでは,維持透析患者数の増加速度は鈍り,2022年度末の透析患者数は前年度から2,226人減少し,347,474人とはじめて減少に転じた1)。
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