Japanese
English
特集 急性腎障害(AKI)
各論―AKIの病態とその対応
薬剤性のAKI
Drug-induced acute kidney injury
板野 精之
1
,
佐々木 環
1
ITANO Seiji
1
,
SASAKI Tamaki
1
1川崎医科大学腎臓・高血圧内科学
キーワード:
薬剤性腎障害
,
急性腎障害
,
非ステロイド性抗炎症薬
,
抗菌薬
,
抗がん薬
Keyword:
薬剤性腎障害
,
急性腎障害
,
非ステロイド性抗炎症薬
,
抗菌薬
,
抗がん薬
pp.77-82
発行日 2023年1月25日
Published Date 2023/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000585
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はじめに
薬剤性腎障害は「薬剤の投与により,新たに発症した腎障害,あるいは既存の腎障害のさらなる悪化を認める場合」と定義されている1)。薬剤性腎障害を生じる薬剤は多岐にわたり,加えて障害機序や発症様式もさまざまである。血清クレアチニン値の上昇や尿量の減少として認知される急性腎障害(acute kidney injury:AKI)のみならず,慢性腎不全を呈する場合,あるいはネフローゼ症候群や尿細管機能異常といった形で表れるケースもある。
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