Japanese
English
特集 急性腎障害(AKI)
各論―AKIの病態とその対応
造影剤とAKI
Contrast-induced acute kidney injury
猪阪 善隆
1
ISAKA Yoshitaka
1
1大阪大学大学院医学系研究科腎臓内科学
キーワード:
造影剤腎症
,
コレステロール塞栓症
,
正常血圧虚血性腎障害
,
インフラマソーム
Keyword:
造影剤腎症
,
コレステロール塞栓症
,
正常血圧虚血性腎障害
,
インフラマソーム
pp.73-76
発行日 2023年1月25日
Published Date 2023/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000584
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はじめに
画像診断に使用するヨード造影剤により急性腎障害(acute kidney injury:AKI)をきたすことがあり,その要因として造影剤腎症(contrast-induced nephropathy:CIN)が重要である。CINは院内発症のAKIの原因のうち,3番目に頻度が高く,AKIの10~13%に及ぶとされる。近年の高齢化に伴い,造影剤投与を受ける患者は動脈硬化病変を有することが多く,慢性腎臓病(chronic kidney disease:CKD)を伴うことも多い。CKD患者では糸球体濾過量(GFR)が低下するに従ってCINの発症リスクが増加する1)。
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