Japanese
English
特集 急性腎障害(AKI)
各論―AKIの病態とその対応
手術とAKI
Perioperative acute kidney injury
田蒔 昌憲
1
,
長谷川 一宏
1
,
脇野 修
1
TAMAKI Masanori
1
,
HASEGAWA Kazuhiro
1
,
WAKINO Shu
1
1徳島大学病院腎臓内科
キーワード:
周術期
,
急性腎障害(AKI)
,
KDIGO
,
ADQI
Keyword:
周術期
,
急性腎障害(AKI)
,
KDIGO
,
ADQI
pp.83-86
発行日 2023年1月25日
Published Date 2023/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000586
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はじめに
周術期,特に術後の急性腎障害(AKI)は頻繁に遭遇する問題であり,死亡などの短期的予後や,慢性腎臓病(CKD)への進行などの長期的予後に関連する。AKIの重症度分類としてKidney Disease:Improving Global Outcomes(KDIGO)分類が頻用され1),血清クレアチニン値と尿量で判断する。AKI症例の30~40%は術後に発症し,術後AKIは手術症例の18~47%に発症する2)。心臓血管手術は外科手術のなかでもAKI発症のリスクが高い3)。非心臓血管手術では,肝移植術や胃バイパス術もAKIの発症頻度が高い。
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