特集 紹介医に伝えたい「腎炎・ネフローゼ症候群」 ―3歳児検尿・学校検尿のその先は?―
Ⅱ.各論:腎炎・ネフローゼ症候群の専門診療
薬剤性腎障害
松村 英樹
1
1大阪医科薬科大学小児科
キーワード:
薬剤性腎障害
,
急性腎障害
Keyword:
薬剤性腎障害
,
急性腎障害
pp.723-728
発行日 2024年6月1日
Published Date 2024/6/1
DOI https://doi.org/10.34433/pp.0000001056
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SUMMARY
▷薬剤性腎障害とは,薬剤の投与により新たに発症あるいは悪化したものと定義される.
▷機序や病型は様々であり,腎障害をみとめた際には,まず薬剤性腎障害の可能性を疑うことが大切である.そのうえで機序や病型を判断することで,適切な治療・管理につなげることができる.
▷薬剤によっては,比較的多い機序と病型が知られているものがあり,それらを知っておけば腎障害の原因究明に役立つ.
▷薬剤性腎障害を発症すると,原疾患に対するその他の治療薬の投与量を調整する必要があり得ることにも注意が必要である.
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