特集 腎機能を考慮した内科疾患の診療
治療・薬物療法が腎機能の影響を受けやすい内科的疾患
〈骨・関節疾患〉
非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)と腎機能—鎮痛薬の安全な使い方
大内 治紀
1
,
三瀬 直文
1
1三井記念病院腎臓内科
キーワード:
慢性腎臓病
,
薬剤性腎障害
,
非ステロイド性抗炎症薬
,
NSAIDs
,
フレイル
Keyword:
慢性腎臓病
,
薬剤性腎障害
,
非ステロイド性抗炎症薬
,
NSAIDs
,
フレイル
pp.726-730
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229534
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Point
◎非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)は,腎臓に対して糸球体血流の減少をはじめとしたさまざまな悪影響を及ぼす.
◎腎機能への影響が少ないことが期待される鎮痛薬として,アセトアミノフェンやトラマドールが挙げられる.また,その他の鎮痛補助薬の重要性が高まっている.
◎透析患者の高齢化に伴い,適切な疼痛管理はフレイル予防の観点からも重要である.
◎慢性腎臓病(CKD)患者の病態は変化しやすく,個々の病態に応じた適切な疼痛評価・管理が必要である.
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