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特集 腎性貧血:HIF-PH阻害薬への期待と課題
【トピックス】
HIF-PH阻害薬と経済性
Health economics of HIF-PH inhibitors
舩越 哲
1
FUNAKOSHI Satoshi
1
1衆和会 長崎腎病院
キーワード:
HIF-PH阻害薬
,
ロキサデュスタット
,
ダプロデュスタット
,
血液透析
,
コスト削減
,
血液型
Keyword:
HIF-PH阻害薬
,
ロキサデュスタット
,
ダプロデュスタット
,
血液透析
,
コスト削減
,
血液型
pp.273-276
発行日 2022年8月25日
Published Date 2022/8/25
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000000273
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はじめに
2019年11月に世界初の低酸素誘導因子-プロリン水酸化酵素(HIF-PH)阻害薬がわが国で発売され,安全性や有用性を含めて腎性貧血への臨床使用における効果が期待されている。HIF-PH阻害薬の対象遺伝子は数多く,海外の報告では貧血の是正に加えて,腎臓および心臓の保護作用,HIFシグナルを標的とした糖尿病および関連合併症の予防・治療など,生体にとって有益な効果の可能性も多く報告されている1,2)。しかし,すでに30年近い実績がある赤血球造血刺激因子製剤(ESA)が存在する現状で,腎性貧血の治療にHIF-PH阻害薬を導入,またはESAから切り替えるにあたり,その根拠となる臨床的なエビデンスが現時点ではきわめて乏しい。
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