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特集 大腸内視鏡 挿入・観察 A to Z
[大腸内視鏡挿入の基本スタンス]
大腸屈曲部はこうして越える
How to go through flexures
豊嶋 直也
1
,
斎藤 豊
1
,
水口 康彦
1
,
関口 正宇
1,2
,
高丸 博之
1
,
山田 真善
1
,
小林 望
1,2
Naoya Toyoshima
1
,
Yutaka Saito
1
,
Yasuhiko Mizuguchi
1
,
Masau Sekiguchi
1,2
,
Hiroyuki Takamaru
1
,
Masayoshi Yamada
1
,
Nozomu Kobayashi
1,2
1国立がん研究センター中央病院内視鏡科
2国立がん研究センター中央病院検診科
キーワード:
軸保持短縮法 解剖学的屈曲 大腸内視鏡
Keyword:
軸保持短縮法 解剖学的屈曲 大腸内視鏡
pp.316-319
発行日 2025年3月25日
Published Date 2025/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001902
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はじめに
大腸内視鏡挿入をスムーズに行うために重要なポイントとして屈曲部の攻略があげられる。屈曲部へのアプローチを誤ると,疼痛が生じたり,複雑なループを形成してしまい回盲部まで挿入ができなくなったり,病変へのアプローチが困難になり,質の高い診断や治療が円滑に行えなくなる1)。大腸内視鏡における屈曲とは,解剖学的な屈曲と内視鏡操作により生じる屈曲があるが,おのおのアプローチ法が異なる。また,体格や大腸の長さ,癒着によりその難易度が異なるため,単一のアプローチ法ではなく,さまざまな方法や工夫を身につけて,患者に負担の少ない内視鏡を行う必要がある。本稿では,各屈曲部における基本的アプローチ,および工夫について記載する。

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