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特集 大腸内視鏡のトラブルシューティング
[治療内視鏡のトラブルシューティング]
EMR/ESDでの穿孔時の対応
Troubleshooting for perforation due to EMR/ESD
豊嶋 直也
1
,
斎藤 豊
1
,
河村 玲央奈
1
,
山﨑 嵩之
1
,
水口 康彦
1
,
関口 正宇
1,2
,
高丸 博之
1
,
山田 真善
1
,
小林 望
1,2
Naoya Toyoshima
1
,
Yutaka Saito
1
,
Reona Kawamura
1
,
Takayuki Yamazaki
1
,
Yasuhiko Mizuguchi
1
,
Masau Sekiguchi
1,2
,
Hiroyuki Takamaru
1
,
Masayoshi Yamada
1
,
Nozomu Kobayashi
1,2
1国立がん研究センター中央病院内視鏡科
2国立がん研究センター中央病院検診科
キーワード:
大腸内視鏡治療
,
術中・遅発性穿孔
,
トラブルシューティング
Keyword:
大腸内視鏡治療
,
術中・遅発性穿孔
,
トラブルシューティング
pp.386-390
発行日 2024年3月25日
Published Date 2024/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001280
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はじめに
大腸ESDが保険収載され10年以上の年月が経ち,当初は他臓器と比較し手技難易度が高いことや穿孔などの安全面について懸念されたが,手技の普及とともに内視鏡医の技術も成熟し全国で行われるようになった。またEMRもtip in EMR,underwater EMR,underwater with injection EMR1)など新たな手技が開発され,臨床応用されている。大腸内視鏡治療は新たなデバイスや治療技術の開発により低侵襲治療を可能にしているが,常に偶発症と隣り合わせで行われている。起こりうる偶発症としては腸管前処置薬内服や鎮静薬・鎮痛薬・鎮痙薬投与など薬剤によるものと,出血,穿孔など治療手技によるものがあげられる。偶発症をゼロにするのが理想だが,実臨床ではゼロに近づけることは可能であるが完全ゼロにすることは難しい。そのため,内視鏡治療を行ううえでは偶発症に対するトラブルシューティングを身につけておく必要がある。本稿では内視鏡治療に伴う穿孔における対応について述べたい。
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