Japanese
English
特集 消化管粘膜下腫瘍のすべて
[大腸]
大腸粘膜下腫瘍の内視鏡的治療―直腸NETの内視鏡的治療と治療後の対応について―
Endoscopic treatment for colorectal submucosal tumors of colorectal SMT―Endoscopic resection and management after the resection for rectal NETs―
楠原 光謹
1
,
関口 正宇
1,2
,
豊嶋 直也
1
,
高丸 博之
1
,
山田 真善
1
,
小林 望
1,2
,
斎藤 豊
1
Mitsunori Kusuhara
1
,
Masau Sekiguchi
1,2
,
Naoya Toyoshima
1
,
Hiroyuki Takamaru
1
,
Masayoshi Yamada
1
,
Nozomu Kobayashi
1,2
,
Yutaka Saito
1
1国立がん研究センター中央病院内視鏡科
2国立がん研究センター中央病院検診センター
キーワード:
大腸内視鏡
,
大腸SMT
,
NET
Keyword:
大腸内視鏡
,
大腸SMT
,
NET
pp.1065-1070
発行日 2024年7月25日
Published Date 2024/7/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001528
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はじめに
大腸SMT,もしくはSMT様の形態を呈する腫瘍のうちで,内視鏡的治療の機会が最も多い腫瘍として大腸神経内分泌腫瘍(neuroendocrine tumor:NET)(大腸カルチノイド)があげられる。大腸NETは大腸腫瘍全体のなかでは比較的頻度の低い腫瘍であるが,特に直腸 NETは,内視鏡医は日常臨床において遭遇する機会が比較的多く,その取り扱いに精通しておく必要がある。しかしながら,治療法選択から治療後の対応にいたるまで,コンセンサスの得られていない事項が多く,対応に苦慮するケースを少なからず経験する。そこで,本稿では,直腸NETへの治療,また治療後の対応について現状での問題点,今後の課題も含めて概説する。
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