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特集 診療に役立つ内視鏡分類2024
[小腸・大腸]
大腸ポリープ・鋸歯状病変―大腸鋸歯状病変の歴史的変遷―
Colorectal polyps and serrated lesions(including histological transition of classifications)
楠原 光謹
1,2
,
豊嶋 直也
1
,
水口 康彦
1
,
関口 正宇
1,3
,
高丸 博之
1
,
山田 真善
1
,
小林 望
1,3
,
斎藤 豊
1
,
久松 理一
2
Mitsunori Kusuhara
1,2
,
Naoya Toyoshima
1
,
Yasuhiko Mizuguchi
1
,
Masau Sekiguchi
1,3
,
Hiroyuki Takamaru
1
,
Masayoshi Yamada
1
,
Nozomu Kobayashi
1,3
,
Yutaka Saito
1
,
Tadakazu Hisamatsu
2
1国立がん研究センター中央病院内視鏡科
2杏林大学医学部消化器内科
3国立がん研究センター中央病院検診センター
キーワード:
大腸内視鏡
,
鋸歯状病変
,
WHO分類2019
Keyword:
大腸内視鏡
,
鋸歯状病変
,
WHO分類2019
pp.101-105
発行日 2024年1月25日
Published Date 2024/1/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001203
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はじめに
大腸鋸歯状病変とは鋸歯状構造を有する腺管で構成される病変の総称である。1962年にMorson1)により非腫瘍性病変としてmetaplastic polypまたhyperplastic polyp(HP)が報告されたのがはじまりである。その後,類縁病変の発見と病理組織学的に異型を伴う病変群が明らかとなり,さまざまなサブタイプが提唱されてきた2)。2010年にWHO分類第4版3)が提唱され,鋸歯状病変はHP,traditional serrated adenoma(TSA),sessile serrated adenoma/polyp(SSA/P)の三つに大きく分類された. その後も大腸鋸歯状病変の病理診断基準において議論がなされ,2019年にWHO分類第5版4)で診断基準や名称の変更がなされた。本稿では鋸歯状病変における現状について概説する。
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