Japanese
English
特集 Up-to-date EUS-BD(超音波内視鏡下胆道ドレナージ)
[EUS-RV]
EUS-RVのトラブルシューティング
Troubleshooting in EUS-RV
中井 陽介
1,2
,
野口 賢作
1
,
白田 龍之介
2
,
高原 楠昊
1
Yousuke Nakai
1,2
,
Kensaku Noguchi
1
,
Ryunosuke Hakuta
2
,
Naminatsu Takahara
1
1東京大学医学部消化器内科
2東京女子医科大学消化器内科
キーワード:
超音波内視鏡
,
ランデブー
Keyword:
超音波内視鏡
,
ランデブー
pp.218-223
発行日 2025年2月25日
Published Date 2025/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001867
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はじめに
EUS-guided rendezvous法(EUS-RV)は,十二指腸乳頭部あるいは消化管・胆管/膵管吻合部まで内視鏡の挿入は可能であるが,胆管/膵管挿管が不成功・困難な症例が対象となる。他の超音波内視鏡下胆道ドレナージ(EUS-guided biliary drainage:EUS-BD)手技と比較しても手技成功率が低い手技である。成功率が低い原因として,EUS-guided hepaticogastrostomy(EUS-HGS)やEUS-guided choledochoduodenostomy(EUS-CDS)と比較して特にガイドワイヤー操作が煩雑であることが一因である。そのため,EUS-RVにおいてトラブルが起こりやすい状況を十分に理解したうえで未然に予防すること,またトラブルが起きた際の対応を想定するとともに,対応に必要な環境・デバイスを準備することが重要である。EUS-RVの特徴として穿刺部が最終的なドレナージ・ルートにならない点であり,ドレナージ領域からの穿刺部の選択ではなく,ランデブー手技を想定して穿刺箇所を決めるというのが大きな違いとなる点には注意が必要である。本稿ではEUS-RVの各ステップで起こりうるトラブルとその対応について,おもに胆管アクセスとしてのEUS-RVを中心に概説する。
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