特集 胆道ドレナージのすべて―適応・方法
2.各論(10)EUS下肝外胆管ドレナージ
中井 陽介
1,2
1東京大学医学部附属病院光学医療診療部
2東京大学医学部附属病院消化器内科
キーワード:
超音波内視鏡
,
肝外胆管
,
胆管ドレナージ
Keyword:
超音波内視鏡
,
肝外胆管
,
胆管ドレナージ
pp.1367-1371
発行日 2022年8月20日
Published Date 2022/8/20
DOI https://doi.org/10.19020/CG.0000002364
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
超音波内視鏡ガイド下肝外胆管ドレナージ(EUS—CDS)は,十二指腸球部と総胆管に超音波内視鏡を用いて瘻孔形成を行う手技であり,内視鏡的逆行膵胆管造影(ERCP)による胆管ドレナージが困難な,切除不能中下部悪性胆道閉塞がおもな適応となる.技術的成功率・臨床的成功率ともに90%以上の良好な成績が報告されている.胆汁漏・出血がおもな偶発症であり,その発生率14.5%とされている.初回ドレナージとしてのEUSとERCPを用いた胆管ドレナージのランダム化比較試験においても同等の成績が報告されていることから,EUS—CDSは今後ERCPの代替治療となりうる可能性が示唆されている.
Copyright © 2022, Nihon Medical Centers, Inc. All rights reserved.