Japanese
English
特集 胆管カニュレーション―基本から困難症例まで―
[困難症例への対処]
PTBD/PTGBDルートを介したランデブー法による胆管カニュレーション
Rendezvous techniques in PTBD and PTGBD
中井 陽介
1,2
,
佐藤 達也
1
,
白田 龍之介
1,2
,
高原 楠昊
1
,
藤城 光弘
1
Yousuke Nakai
1,2
,
Tatsuya Sato
1
,
Ryunosuke Hakuta
1,2
,
Naminatsu Takahara
1
,
Mitsuhiro Fujishiro
1
1東京大学医学部消化器内科
2東京女子医科大学消化器内科
キーワード:
経皮的胆道ドレナージ
,
内視鏡的胆道ドレナージ
,
ランデブー
Keyword:
経皮的胆道ドレナージ
,
内視鏡的胆道ドレナージ
,
ランデブー
pp.1300-1303
発行日 2024年9月25日
Published Date 2024/9/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001584
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
- 参考文献 Reference
はじめに
ERCPは,胆管結石や胆管狭窄など胆道疾患に対する検査・治療法として第一選択となっているが,胆管挿管困難あるいは全身状態が悪く内視鏡的アプローチが困難な症例が一定数存在する。胆管挿管困難例では近年,EUSを用いたランデブー法であるEUS-RVも選択肢として用いられる機会が増えている一方で,その手技はやや煩雑であり,どの施設でも広く行える状況ではない1)。経皮経肝胆管ドレナージ(percutaneous transhepatic biliary drainage:PTBD)あるいは経皮経肝胆囊ドレナージ(percutaneous transhepatic gallbladder drainage:PTGBD)は,ERCP以前から行われてきた確立された手技であり,現在でもERCP困難例の代替治療として行われている。一方で経皮的ドレナージチューブ留置に伴うQOLの低下やチューブトラブルなどの欠点も以前から指摘されている。本稿ではERCP困難例において初回治療としてPTBD/PTGBD施行後にランデブー法を用いてERCPを行う手技について概説する。
© tokyo-igakusha.co.jp. All right reserved.