Japanese
English
特集 十二指腸・小腸疾患アトラス
Ⅱ.炎症性疾患
治療行為に伴う粘膜傷害
肝動注化学療法による十二指腸粘膜傷害
Duodenal mucosal injury due to hepatic arterial infusion chemotherapy (HAIC)
樫田 博史
1
,
上嶋 一臣
1
Hiroshi Kashida
1
,
Kazuomi Ueshima
1
1近畿大学医学部消化器内科
キーワード:
十二指腸
,
肝癌
,
動脈化学塞栓術
,
肝動注化学療法
Keyword:
十二指腸
,
肝癌
,
動脈化学塞栓術
,
肝動注化学療法
pp.640-641
発行日 2024年4月25日
Published Date 2024/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001400
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疾患の概要
十二指腸は腹腔動脈(CA)と上腸間膜動脈(SMA)の分枝の血流支配を受けているが,その間には前後の膵十二指腸アーケードなど吻合枝が発達しているため,CAかSMAの一方の本幹が閉塞しても,ただちに他方からの血流が補うため,虚血に陥ることはない。しかし,末梢レベルで血流障害をきたした場合は,その支配領域に虚血性変化を生じることがある。
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