Japanese
English
特集 肝転移―治療戦略と画像診断
肝動注化学療法の治療成績
Hepatic Arterial Infusion Chemotherapy for Liver Metastases
荒井 保明
1
,
松枝 清
1
,
稲葉 吉隆
1
Yasuaki ARAI
1
,
Kiyoshi MATSUEDA
1
,
Yoshitaka INABA
1
1愛知県がんセンター放射線診断部
1Department of Diagnostic Radiology, Aichi Cancer Center
キーワード:
転移性肝癌
,
肝動注化学療法
,
全身化学療法
,
肝外病変
Keyword:
転移性肝癌
,
肝動注化学療法
,
全身化学療法
,
肝外病変
pp.477-484
発行日 1999年7月15日
Published Date 1999/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1427900073
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癌の肝転移に対する動注化学療法は汎用されてはいるものの,全身化学療法との比較試験において生存期間延長への寄与が立証できなかったため,国際的には否定的な評価が趨勢を占めている.しかし,この治療は技術に大きく依存しているため,不完全な技術による従来の研究結果のみから評価することは適切ではなく,また,高い肝転移制御能力も臨床的には無視し難い.“少ない侵襲で肝転移を制御しうる手段”として利用することは現時点で妥当と思われるが,標準的治療としては認知されていない点など種々の問題点が含まれていることを十分理解したうえで活用すべきである.
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