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特集 外科におけるカテーテル管理のコツ
1. 血管内留置カテーテル
2)動脈内カテーテル―安定した肝動注化学療法継続のための注意点―留置カテーテルに起因する合併症対策を中心に
Treatment for the side effects of hepatic arterial infusion chemotherapy
多田 正晴
1
,
玉川 慎二郎
1
,
波多野 悦朗
1
M. Tada
1
,
S. Tamagawa
1
,
E. Hatano
1
1兵庫医科大学肝胆膵外科
キーワード:
肝動注化学療法
,
肝動脈カテーテル
,
合併症
Keyword:
肝動注化学療法
,
肝動脈カテーテル
,
合併症
pp.910-916
発行日 2019年8月1日
Published Date 2019/8/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka81_910
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肝動注化学療法は,切除不能かつ高度に進行した肝臓癌に施行されることが多い.今後は,肝分子標的治療薬の発達により,併用療法としての肝動注化学療法施行の頻度が増える可能性がある.動注療法が効果を発揮するには,長期間にわたって安定した経動脈的投薬が必須条件といえる.しかし,通常の化学療法と異なり,薬剤の副作用のみでなく留置したカテーテルに起因する副作用を生じることがある.安全に継続した経動脈投与を施行するには,動注療法に特徴的なトラブルに精通し,その対処法を理解しておく必要がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2019