Japanese
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特集 肝細胞癌治療の最前線
門脈内腫瘍栓を伴う進行肝細胞癌に対するインターフェロン併用化学療法
Combination subcutaneous interferon-αand intraarterial 5-fluorouracil therapy for advanced hepatocellular carcinoma with portal venous tumor thromb
宮本 敦史
1
,
永野 浩昭
1
,
丸橋 繁
1
,
左近 賢人
1
,
門田 守人
1
Miyamoto Atsushi
1
1大阪大学大学院医学系研究科病態制御外科
キーワード:
肝細胞癌
,
門脈内腫瘍栓
,
インターフェロン
,
肝動注化学療法
Keyword:
肝細胞癌
,
門脈内腫瘍栓
,
インターフェロン
,
肝動注化学療法
pp.289-292
発行日 2004年3月20日
Published Date 2004/3/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407100564
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要旨:肝細胞癌に対する治療法の進歩にもかかわらず,脈管侵襲を伴う症例の予後はきわめて不良である.当科では,門脈本幹あるいはその一次分枝に腫瘍栓を伴う高度進行症例に対して,5-FUの持続肝動注療法にinterferon-αの全身投与を併用することにより良好な成績を上げてきた.とくに,全肝に多発病変を伴う切除不能症例に対しても約50%の奏効率を認め,有効例では50%生存期間が24か月となるなど,きわめて良好な結果を得ている.本法は,既存の治療法の組み合わせでは予後の改善が望めない難治性進行肝細胞癌に対する新たな治療法として期待される.
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