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特集 内視鏡データリファレンスブック2022
【臓器別】
咽頭・食道
内視鏡的食道静脈瘤結紮術
Endoscopic variceal ligation for esophageal varices
菅 智明
1
Tomoaki SUGA
1
1諏訪赤十字病院消化器内科
キーワード:
内視鏡的食道静脈瘤結紮術
,
成績
,
偶発症
Keyword:
内視鏡的食道静脈瘤結紮術
,
成績
,
偶発症
pp.545-547
発行日 2022年4月25日
Published Date 2022/4/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000000129
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Ⅰ 治療の概要
Oリングを用いた食道静脈瘤の結紮治療については,1988年にVan Stiegmannらの報告があり1),その手技の簡便さから食道静脈瘤の治療として世界中で受け入れられて現在に至る。内視鏡の先端部に装着した透明フードの外側にOリングを装着しておき,目的とする食道静脈瘤を吸引して透明フード内に引き込み,その後Oリングを先端側へ落とすことで静脈瘤を結紮するというもので,単発式の製品と,連発式(4~10連発)の製品がある。本邦では,最も目立つ静脈瘤の食道胃接合部付近から結紮を開始し,1回の治療で7~10個までの結紮にとどめることが推奨されている2)。文献的にも本邦では1回の治療での平均結紮数は3~9個だが3),海外の論文では6個以下/回と,やや少ない傾向にある4~7)。
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