Japanese
English
特集 内視鏡的静脈瘤結紮術(EVL)
難治例に対する内視鏡的静脈瘤結紮術
Endoscopic variceal ligation for esophageal and gastric varices resistant to endoscopic injection sclerotherapy
中井 謙之
1
,
岡本 英三
1
,
竹内 雅春
1
,
中村 清昭
1
,
桑原 幹雄
1
,
植木 孝浩
1
,
朱 明義
2
1兵庫医科大学第1外科
2大阪第2警察病院外科
キーワード:
食道・胃静脈瘤
,
内視鏡的静脈瘤派瘤紮術
,
EVL・EIS併用療法
,
EIS難治例
Keyword:
食道・胃静脈瘤
,
内視鏡的静脈瘤派瘤紮術
,
EVL・EIS併用療法
,
EIS難治例
pp.427-435
発行日 1994年4月20日
Published Date 1994/4/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407901519
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食道静脈瘤に対する内視鏡的静脈瘤結紮術(以下,EVL)がわが国に導入されてまだ2〜3年であるが,安全かつ簡単に施行できるため最近急速に普及してきた.教室では,1992年6月より1993年12月までの間に,59例にEVLを施行した.6か月以上経過例でのRCの再発率は,EVL単独15例で66.7%と高率であるのに対し,内視鏡的静脈瘤硬化療法(以下,EIS)との併用療法15例では20.0%と著明に減少した.EIS難治例とされている巨木型食道静脈瘤,肝癌による門脈本幹腫瘍栓症例,高度の肝機能不良例,門脈—肺静脈吻合を有する食道静脈瘤に対しEVLを試み良好な結果を得られたが,胃腎シャントを有する孤立性胃穹窿部静脈瘤に対してはEVLは無効であった.
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