特集 境界領域の診療
外科的疾患 イレウス、内ヘルニア
林 豊
1
,
四柳 聡子
,
長江 逸郎
,
勝又 健次
,
土田 明彦
1東京医科大学 消化器・小児外科学分野
キーワード:
腸閉塞
,
腹部X線診断
,
腹部ヘルニア
,
ヘルニア縫合術
,
イレウス管
,
腹部CT
Keyword:
Intestinal Obstruction
,
Radiography, Abdominal
,
Herniorrhaphy
,
Hernia, Abdominal
pp.1521-1524
発行日 2019年10月1日
Published Date 2019/10/1
DOI https://doi.org/10.24479/J00648.2020041513
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
<Key Points>(1)イレウス(腸閉塞)の主な症状は腹痛、腹部膨満、排便停止、胆汁性嘔吐であり、そのなかで典型的なのが胆汁性嘔吐である。(2)腹部手術を経験していない症例で腸閉塞をきたした場合は、全身状態の把握を徹底し、絞扼性イレウスを鑑別しなければならない。(3)内ヘルニアは診断が困難な場合が多いうえ、病状の進行が急激であることも多く、「明日まで待つと生命を落とす」危険性がある疾患である。したがって早期に外科的治療が可能な施設に搬送するべきである。
Copyright© 2019 tokyo-igakusha.co.jp. All rights reserved.