必読イレウスの診断から治療まで
機械的イレウス 複雑性または絞扼性イレウス 腹腔内異常孔を通じた嵌頓によるイレウス
藤田 秀人
1
,
中村 慶史
,
伏田 幸夫
,
藤村 隆
,
太田 哲生
1金沢大学 消化器・乳腺・移植再生外科
キーワード:
腸閉塞
,
腹膜腔
,
分類
,
嵌頓
,
小腸切除
,
腹部ヘルニア
,
腹部CT
,
傍十二指腸ヘルニア
Keyword:
Classification
,
Intestinal Obstruction
,
Peritoneal Cavity
,
Hernia, Abdominal
pp.268-272
発行日 2012年3月1日
Published Date 2012/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2012149345
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腹膜窩や腹腔内異常孔に臓器が陥入する内ヘルニアは、ほとんどの症例では無症状か軽度の反復する腹痛症状のみであるが、嵌頓によりイレウスを発症した場合は術前診断が困難で、開腹によって診断されることが多い。開腹歴がなく、外ヘルニアを認めないイレウス例においては、閉鎖孔ヘルニア同様に必ず鑑別すべき疾患であり、迅速な診断と治療が必要である。本稿では、内ヘルニア診断と治療を解説する。
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