症例
まれな形態のclosed loopを呈した腸閉塞の4例
内田 葵
1
,
片山 貴
,
宮地 樹里
,
山崎 悦夫
1大森赤十字病院 放射線科
キーワード:
鼠径ヘルニア
,
腸閉塞
,
腹壁ヘルニア
,
Roux-en-Y吻合術
,
癒着
,
嵌頓
,
結腸疾患
,
小腸疾患
,
横行結腸
,
腸捻転
,
腹部ヘルニア
,
ヘルニア縫合術
,
腹部CT
,
切開創ヘルニア
Keyword:
Incisional Hernia
,
Tissue Adhesions
,
Anastomosis, Roux-en-Y
,
Colonic Diseases
,
Hernia, Ventral
,
Hernia, Inguinal
,
Intestinal Obstruction
,
Colon, Transverse
,
Intestinal Volvulus
,
Hernia, Abdominal
,
Herniorrhaphy
pp.453-458
発行日 2017年3月10日
Published Date 2017/3/10
DOI https://doi.org/10.18888/J01565.2017202876
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まれな形態のclosed loopを呈した腸閉塞4症例を提示した。症例1は70歳代男で、右鼠径ヘルニアの既往があり、単純CTでは右鼠径部に脱出した2つの小腸loopと腹腔内のloopを認め、典型的なMaydl's herniaであった。症例2は80歳代女で、腹腔鏡下胆嚢摘出の既往があり、単純CTでは腹壁瘢痕ヘルニア嚢内にclosed loopを形成し嵌頓していた。症例3は60歳代男で、胃全摘・R-Y再建の既往があり、単純CTでは手術操作に伴う腸間膜欠損部2ヶ所がヘルニア門となって内ヘルニアを発生していた。症例4は40歳代女で、子宮全摘術の既往があり、造影CTでは骨盤内に2つのclosed loopを認め、その成因として癒着の関与が考えられた。
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