Japanese
English
特集 改めて考えるレンサ球菌感染症
2.レンサ球菌の病原因子
Virulence factors of human pathogenic Streptococcus species
中田匡宣
1
,
川端重忠
2
Nakata Masanobu
1
,
Kawabata Shigetada
2
1大阪大学大学院歯学研究科口腔細菌学教室 准教授
2大阪大学大学院歯学研究科口腔細菌学教室 教授
キーワード:
化膿レンサ球菌
,
B群レンサ球菌
,
肺炎球菌
,
病原因子
Keyword:
化膿レンサ球菌
,
B群レンサ球菌
,
肺炎球菌
,
病原因子
pp.35-42
発行日 2017年5月25日
Published Date 2017/5/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201706035
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化膿レンサ球菌(Streptococcus pyogenes),肺炎球菌(Streptococcus pneumoniae)およびB群レンサ球菌(Streptococcus agalactiae)は高い罹患率と死亡率をもたらす病原性レンサ球菌である。近年,抗菌薬耐性菌の増加により病原性レンサ球菌に対するワクチンの開発や改良が望まれている。菌体の定着やヒト免疫機構からの回避に寄与する病原因子群は感染成立と病態形成に必須であり,ワクチン抗原の候補となり得る。近縁種に共通して認められる病原因子も数多く存在し,レンサ球菌に普遍的な病原性を与えている。