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特集 改めて考えるレンサ球菌感染症
3.レンサ球菌の薬剤耐性機構
Drug resistance mechanisms of Streptococci
木村幸司
1
Kimura Kouji
1
1名古屋大学大学院医学系研究科分子病原細菌学/耐性菌制御学 准教授
キーワード:
レンサ球菌
,
抗菌薬
,
薬剤耐性
,
GBS-RBS
Keyword:
レンサ球菌
,
抗菌薬
,
薬剤耐性
,
GBS-RBS
pp.43-53
発行日 2017年5月25日
Published Date 2017/5/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201706043
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薬剤耐性では,メチシリン耐性黄色ブドウ球菌やバンコマイシン耐性腸球菌,多剤耐性アシネトバクターや多剤耐性緑膿菌,カルバペネマーゼ産生腸内細菌科細菌などに注目が集まる中,レンサ球菌においても薬剤耐性が徐々に進行している。特に近年,β-ラクタム系薬低感受性B群レンサ球菌(GBS-RBS)がわが国で分離され,増加傾向にあることが注目される。本稿では,レンサ球菌のβ-ラクタム系薬耐性,低感受性,マクロライド,リンコサミド,ストレプトグラミン耐性,フルオロキノロン耐性,テトラサイクリン耐性,クロラムフェニコール耐性,その他の耐性について概説する。