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特集 改めて考えるレンサ球菌感染症
序 -現代の感染症とレンサ球菌-
Streptococccal infection in today
岩田敏
1
Iwata Satoshi
1
1国立がん研究センター中央病院感染症部長/慶應義塾大学医学部 特任教授
キーワード:
現代の感染症
,
肺炎球菌
,
レンサ球菌
,
侵襲性感染症
,
肺炎球菌結合型ワクチン
Keyword:
現代の感染症
,
肺炎球菌
,
レンサ球菌
,
侵襲性感染症
,
肺炎球菌結合型ワクチン
pp.22-24
発行日 2017年5月25日
Published Date 2017/5/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201706022
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診断・治療・予防手段が発展した一方,少子高齢化,グローバル化が進む現代社会の中で,感染症を取り巻く背景は大きく変化している。感染症への対策の4つの柱は,疫学,診断,治療,予防であるが,現在,疫学においては分子疫学的解析およびグローバルな視点での解析が,診断においては迅速性が,治療においては薬剤耐性(AMR)対策としての抗菌薬適正使用と新規抗微生物薬の開発が,予防においては各種ワクチンの開発と普及が,それぞれ求められている。レンサ球菌はヒトの侵襲性感染症の原因菌として重要であるが,変貌する現代の感染症におけるレンサ球菌の意義と位置づけについて,改めて考えてみたい。