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特集 改めて考えるレンサ球菌感染症
5.B群溶血性レンサ球菌感染症 2)臨床
Group B Streptococcal infections(Clinical)
城裕之
1
Shiro Hiroyuki
1
1横浜労災病院こどもセンター センター長
キーワード:
B群レンサ球菌
,
母子感染
,
成人発症
,
血清型
,
ワクチン
Keyword:
B群レンサ球菌
,
母子感染
,
成人発症
,
血清型
,
ワクチン
pp.78-85
発行日 2017年5月25日
Published Date 2017/5/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201706078
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B群レンサ球菌(GBS,Streptococcus agalactiae)感染症は新生児・乳児における敗血症・髄膜炎の主要な原因菌として知られている。分娩時に母体への抗菌薬投与(Intrapartum antibiotic prophylaxis:IAP)が行われるようになり早発型感染症の発症は激減したが,遅発型感染症の発症率は変化していない。一方,近年,妊娠と関連のない成人のGBS感染が増加しており,侵襲性GBS感染症の多くは何らかの基礎疾患を有する高齢者が占めるようになってきている。GBSの母子感染を予防するために妊婦に接種するGBSワクチンの開発が進められている。本ワクチンは増加しつつある成人GBS感染症の予防にも利用することが期待されている。