Japanese
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特集 改めて考えるレンサ球菌感染症
1.侵襲性レンサ球菌感染症の特徴と今日的問題点
Characteristics of invasive streptococcal infections and the contemporary problems
生方公子
1
Ubukata Kimiko
1
1慶應義塾大学医学部感染症学教室 研究員
キーワード:
レンサ球菌属
,
肺炎球菌
,
β溶血性レンサ球菌
,
侵襲性感染症
,
疫学
Keyword:
レンサ球菌属
,
肺炎球菌
,
β溶血性レンサ球菌
,
侵襲性感染症
,
疫学
pp.25-33
発行日 2017年5月25日
Published Date 2017/5/25
DOI https://doi.org/10.20837/2201706025
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レンサ球菌属には,ヒトに重篤な感染症を惹起する肺炎球菌,β溶血性レンサ球菌など多くの菌種が含まれる。乳幼児の肺炎球菌感染症に対しては結合型ワクチンが定期接種化され,著しい予防効果が得られている。他方,成人においては65歳以上の急激な人口増加がGBS(B群溶血性レンサ球菌)やSDSE(C群・G群溶血性レンサ球菌)による侵襲性感染症例の増加と結びついている。しかし,菌種によって発症年齢や疾患の違いも認められる。これらについてその背景因子をふまえながら概説する。