サイトメガロウイルス腸炎とClostridium difficile感染症
サイトメガロウイルス腸炎における病理学
池田 圭祐
1
,
岩下 明徳
,
田邉 寛
,
太田 敦子
,
中馬 健太
1福岡大学医学部附属筑紫病院 病理部
キーワード:
In Situ Hybridization
,
ウイルス活性化
,
サイトメガロウイルス感染症
,
腸炎
,
大腸炎-潰瘍性
,
免疫組織化学
Keyword:
Cytomegalovirus Infections
,
Colitis, Ulcerative
,
Enterocolitis
,
Immunohistochemistry
,
Virus Activation
,
In Situ Hybridization
pp.549-554
発行日 2015年11月20日
Published Date 2015/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2016057111
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
CMV腸炎の診断は組織中のCMV感染細胞を証明することが重要である.CMV感染細胞は潰瘍底肉芽組織の血管内皮細胞に多く存在するが,HE染色のみでは検出されにくいことも多く,その際には免疫組織化学染色やin situ hybridization法を追加する.しかし,これらの手技を用いてもCMV感染細胞が確認できないこともあり,的確な診断のためには血中CMV抗原の証明やPCR法を用いたDNAの検出など,複数の手法を用いて総合的に判断することが肝要である.
Copyright © 2015, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.