サイトメガロウイルス腸炎とClostridium difficile感染症
炎症性腸疾患合併サイトメガロウイルス腸炎の治療 抗ウイルス薬を積極的に使う立場から
福知 工
1
,
生方 聡史
,
岩坪 太郎
1大阪府済生会中津病院 消化器内科
キーワード:
PCR法
,
Steroids
,
ウイルス活性化
,
サイトメガロウイルス感染症
,
抗ウイルス剤
,
抗炎症剤
,
腸炎
,
大腸炎-潰瘍性
,
腸粘膜
,
白血球分離
,
寛解導入
,
治療成績
,
遺伝学的検査
Keyword:
Anti-Inflammatory Agents
,
Antiviral Agents
,
Cytomegalovirus Infections
,
Colitis, Ulcerative
,
Enterocolitis
,
Genetic Testing
,
Leukapheresis
,
Intestinal Mucosa
,
Steroids
,
Remission Induction
,
Virus Activation
,
Polymerase Chain Reaction
,
Treatment Outcome
pp.544-548
発行日 2015年11月20日
Published Date 2015/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2016057110
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潰瘍性大腸炎(ulcerative colitis;UC)患者にとってサイトメガロウイルス(cytomegalovirus;CMV)はおもにステロイド使用後の難治性UCの増悪因子として注目されており,その内視鏡像は深掘れ潰瘍と広く知られ予後は悪いとされている.ゆえにUC患者において早期のCMV感染診断は予後改善につながる.CMV感染の診断法はさまざま存在するが,炎症部位における粘膜PCRはもっとも高感度であることが報告されている.高感度の粘膜PCRを使用してわれわれはUCのどの時期でCMV再活性化が起こっているかを検討した.また,CMV陽性のUCに対して,どのタイミングで積極的に抗ウイルス薬を使用すべきかを論じた.
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