サイトメガロウイルス腸炎とClostridium difficile感染症
サイトメガロウイルスの基本病態と腸炎発症の機序
藤原 崇
1
,
小泉 浩一
,
藤原 純子
,
田畑 拓久
,
桑田 剛
1がん・感染症センター都立駒込病院 消化器内科
キーワード:
サイトメガロウイルス
,
ウイルス活性化
,
サイトメガロウイルス感染症
,
腸炎
,
免疫
,
B細胞
,
T細胞
,
感染症伝播
,
免疫回避
,
中和抗体
Keyword:
Cytomegalovirus Infections
,
Cytomegalovirus
,
B-Lymphocytes
,
Enterocolitis
,
Immunity
,
T-Lymphocytes
,
Virus Activation
,
Disease Transmission, Infectious
,
Immune Evasion
,
Antibodies, Neutralizing
pp.515-520
発行日 2015年11月20日
Published Date 2015/11/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2016057105
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サイトメガロウイルス(CMV)は宿主の免疫応答からの回避機構をもち,潜伏感染を特徴とする.CMVに対する宿主の免疫応答としてもっとも重要なのは,CD8陽性T細胞であるが,CD4陽性T細胞もその活性化に関与しているため,とくに細胞性免疫の低下によりCMVは再活性化する.CMV感染症としては,消化管も好発部位の一つであり,CMV腸炎ではびらん・潰瘍性病変を形成する.潰瘍形成の機序は,虚血性変化によるものと考えられている.
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