日常遭遇する大腸炎の鑑別-内視鏡を中心に
サイトメガロウイルス腸炎
大川 清孝
1
,
青木 哲哉
,
上田 渉
,
大庭 宏子
,
宮野 正人
,
山口 誓子
,
倉井 修
,
末包 剛久
,
佐野 弘治
1大阪市立十三市民病院 消化器内科
キーワード:
潰瘍
,
サイトメガロウイルス感染症
,
大腸内視鏡法
,
腸炎
Keyword:
Cytomegalovirus Infections
,
Colonoscopy
,
Enterocolitis
,
Ulcer
pp.391-396
発行日 2014年7月20日
Published Date 2014/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2014297886
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サイトメガロウイルス(CMV)腸炎の患者背景,症状,確定診断,内視鏡診断について述べた.確定診断の方法として,組織での核内封入体・CMV抗原の証明,血液でのantigenemia検出,組織・血液のDNA検出などの方法がある.内視鏡所見では多彩な潰瘍を呈するが,打ち抜き様潰瘍,輪状傾向潰瘍,帯状潰瘍,縦走潰瘍などがCMV腸炎を疑うべき所見である.CMV腸炎を診断できるかどうかは,患者背景や内視鏡所見から本症の可能性を疑うかどうかにかかっている.
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