下部消化管:炎症からの発癌
炎症発癌の診断 大腸のサーベイランス
畑 啓介
1
,
渡邉 聡明
1東京大学 医学部腫瘍外科
キーワード:
Crohn病
,
画像強調
,
大腸内視鏡法
,
生検
,
大腸炎-潰瘍性
,
大腸腫瘍
,
診療ガイドライン
,
発癌
,
狭帯域光観察
,
色素内視鏡法
Keyword:
Biopsy
,
Crohn Disease
,
Colonoscopy
,
Colitis, Ulcerative
,
Image Enhancement
,
Colorectal Neoplasms
,
Practice Guidelines as Topic
,
Narrow Band Imaging
,
Carcinogenesis
pp.385-389
発行日 2015年7月20日
Published Date 2015/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2015374060
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長期罹患潰瘍性大腸炎患者には大腸内視鏡によるサーベイランスが推奨されている.従来,一定間隔で生検を行うstep biopsyが行われてきたが,近年では狙撃生検の有用性が注目されている.とくにインジゴカルミンを使用した色素内視鏡を用いた狙撃生検が欧米のガイドラインなどでは推奨されるようになってきたが,そのエビデンスは高くはない.現在,厚生労働省難治性炎症性腸管障害に関する調査研究班においてstep biopsyと狙撃生検を比較するランダム化比較試験が行われており,その結果が期待される.
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