大腸肛門病外科-最新のトピックス
炎症性腸疾患 炎症性腸疾患における癌のサーベイランス
小澤 毅士
1
,
風間 伸介
,
日吉 雅也
,
須並 英二
,
渡邉 聡明
1東京大学 腫瘍外科
キーワード:
Crohn病
,
炎症性腸疾患
,
危険因子
,
大腸内視鏡法
,
生検
,
大腸炎-潰瘍性
,
大腸腫瘍
,
腫瘍過程
,
腫瘍の早期診断
,
上皮性異形成
Keyword:
Biopsy
,
Crohn Disease
,
Colitis, Ulcerative
,
Colonoscopy
,
Neoplastic Processes
,
Risk Factors
,
Colorectal Neoplasms
,
Inflammatory Bowel Diseases
,
Early Detection of Cancer
pp.1460-1467
発行日 2012年12月1日
Published Date 2012/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2013087101
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炎症性腸疾患においてはdysplasiaが前癌病変であると同時に、癌合併ハイリスク例の同定に有用な因子となっている。サーベイランスに際してはdysplasiaの同定・診断をいかに効率よく、的確に行うかが重要である。歴史的には、炎症性腸疾患におけるサーベイランスは1960年代から開始され、大腸スコープの導入、dysplasiaの組織学的検討、新しい内視鏡デバイスの開発などを積み重ねつつ、現在でも最適化の検討が続けられている。本邦では潰瘍性大腸炎においてstep biopsyと狙撃生検法の無作為ランダム化比較試験が進行中であり、その結果がまたれる。
©Nankodo Co., Ltd., 2012