下部消化管:炎症からの発癌
炎症発癌の治療 内科的治療(予防も含め)の可能性
山崎 一朋
1
,
平井 郁仁
,
久部 高司
,
松井 敏幸
1福岡大学医学部附属筑紫病院 消化器内科
キーワード:
Aspirin
,
Azathioprine
,
6-Mercaptopurine
,
危険因子
,
大腸炎-潰瘍性
,
大腸腫瘍
,
非ステロイド系抗炎症剤
,
化学予防
,
Mesalazine
,
Infliximab
,
Adalimumab
,
発癌
Keyword:
Infliximab
,
Adalimumab
,
Aspirin
,
Anti-Inflammatory Agents, Non-Steroidal
,
Azathioprine
,
Colitis, Ulcerative
,
Risk Factors
,
6-Mercaptopurine
,
Colorectal Neoplasms
,
Chemoprevention
,
Mesalamine
,
Carcinogenesis
pp.391-398
発行日 2015年7月20日
Published Date 2015/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2015374061
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潰瘍性大腸炎やクローン病などの炎症性腸疾患において,患者数増加および長期経過例の増加に伴い,腫瘍合併の頻度が増加してきている.近年,欧米において薬剤による化学予防が注目されており,炎症性腸疾患の代表的治療薬である5-ASA製剤やチオプリン製剤が癌予防効果を有するとの報告が散見される.慢性的な炎症が長期持続することが,腫瘍合併の危険因子の一つと考えられており,これらの薬剤により長期的に寛解維持をしていくことが,腫瘍発生の予防に?がると考えられる.
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