特集 すべてがわかるIBDの内視鏡
潰瘍性大腸炎の内視鏡 潰瘍性大腸炎関連腫瘍 内視鏡診断
長坂 光夫
1
,
大宮 直木
,
中野 尚子
1藤田医科大学 消化管内科
キーワード:
大腸内視鏡法
,
大腸炎-潰瘍性
,
大腸腫瘍
,
共焦点顕微鏡検査法
,
発癌
,
狭帯域光観察
,
色素内視鏡法
Keyword:
Colorectal Neoplasms
,
Colitis, Ulcerative
,
Colonoscopy
,
Microscopy, Confocal
,
Narrow Band Imaging
,
Carcinogenesis
pp.220-231
発行日 2020年2月25日
Published Date 2020/2/25
DOI https://doi.org/10.24479/J02312.2020163370
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
潰瘍性大腸炎関連腫瘍のサーベイランスとして大腸内視鏡検査における色素内視鏡、NBI、プローブ型共焦点レーザー内視鏡の役割と有用性に関して検討した。UCACにおける発癌機序は慢性炎症に由来したdysplasia-carcinoma sequenceであり通常の大腸腫瘍とは組織型や肉眼形態が異なるため、サーベイランスが重要である。UCACの84%が直腸~S状結腸の病変でpit pattern分類は進行癌ではすべてV型であり、dysplasiaはVN型には存在せずIV型に多い傾向にあった。プローブ型共焦点レーザー内視鏡所見であるdark trabecular architectureはUCACのうち低分化型腺癌のみで認められ、back-to-back orientation of irregular cryptsはUCACでは高分化型腺癌に多く認められる所見であるがLGDや腸炎でも認められた。
Copyright© 2020 tokyo-igakusha.co.jp. All rights reserved.