下部消化管:炎症からの発癌
炎症発癌の診断 危険因子
小林 清典
1
,
佐田 美和
,
小泉 和三郎
1北里大学医学部附属新世紀医療開発センター
キーワード:
Crohn病
,
血統
,
危険因子
,
大腸内視鏡法
,
生検
,
大腸炎-潰瘍性
,
大腸腫瘍
,
年齢因子
,
罹病率
,
発癌
Keyword:
Age Factors
,
Biopsy
,
Crohn Disease
,
Colonoscopy
,
Colitis, Ulcerative
,
Morbidity
,
Pedigree
,
Risk Factors
,
Colorectal Neoplasms
,
Carcinogenesis
pp.356-360
発行日 2015年7月20日
Published Date 2015/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2015374055
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潰瘍性大腸炎(UC)とクローン病(CD)の長期経過例では,炎症粘膜から癌やdysplasiaが発生する危険性が高まる.炎症性腸疾患(IBD)への癌合併の危険因子として,長い罹病期間とともに,広い罹患範囲や慢性難治性の病状経過,大腸癌の家族歴,原発性硬化性胆管炎の合併などが報告されている.さらにUCでは,大腸内視鏡所見で炎症性ポリポーシスや狭窄の合併例も,発癌の危険性が高いことが報告されている.本稿ではIBDの発癌の危険因子について,UCを中心に内外の報告や自験例の解析をもとに解説する.
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