下部消化管:炎症からの発癌
炎症発癌の診断 小腸のサーベイランス
大塚 和朗
1
,
竹中 健人
,
長堀 正和
,
松岡 克善
,
藤井 俊光
,
齊藤 詠子
,
渡辺 守
1東京医科歯科大学 消化器内科
キーワード:
Crohn病
,
MRI
,
診療ガイドライン
,
小腸腫瘍
,
カプセル内視鏡法
,
発癌
,
小腸内視鏡法
,
腹部CT
Keyword:
Crohn Disease
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Practice Guidelines as Topic
,
Capsule Endoscopy
,
Carcinogenesis
pp.381-384
発行日 2015年7月20日
Published Date 2015/7/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2015374059
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クローン病では小腸病変からの発癌も問題となる.小腸癌の絶対数は少ないが相対危険度は約30倍と非常に高い.発癌予防には腸管炎症のコントロールが重要と考えられている.現状では効果的なサーベイランス法はない.小腸検査法は多様なものがあるが一長一短があり,病理標本の採取が困難であるといった課題も多い.長期経過例で小腸癌のリスクが高いことを念頭に経過を観察し,安定していた症状が急に変化したときには注意を要する.
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