大腸内視鏡治療と抗血栓薬-新ガイドラインの妥当性
抗血栓薬服用者の急性下部消化管出血時の対応
永田 尚義
1
1国立国際医療研究センター 消化器科
キーワード:
大腸内視鏡法
,
消化管出血
,
抗血栓剤
,
退院
,
リスク
,
診療ガイドライン
,
緊急検査
Keyword:
Colonoscopy
,
Fibrinolytic Agents
,
Gastrointestinal Hemorrhage
,
Patient Discharge
,
Risk
,
Practice Guidelines as Topic
pp.499-505
発行日 2014年9月20日
Published Date 2014/9/20
DOI https://doi.org/10.19020/J05332.2015022224
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
抗血栓薬服用者の下部消化管出血における緊急大腸内視鏡は出血ハイリスク処置として扱う.内服を継続・休薬するかの判断は血栓塞栓イベントのリスクを最優先することが肝要である.処置後,低用量アスピリンやワルファリンの休薬継続は再出血率は低下するが血栓塞栓症発症のリスク,死亡のリスクがあるため可能なかぎり再開することが望ましい.しかし,現状では緊急出血患者における抗血栓薬の取り扱いに関するデータは乏しく,今後,代替療法やリスク薬剤減少による再出血抑制効果のデータの蓄積が必要である.
Copyright © 2014, Nihon Medical Center, Inc. All rights reserved.