抗血栓薬と消化器内視鏡の新しいガイドライン-正しい理解・適切な運用のために
抗血栓薬関連消化管障害 病態・診療の要点・予防策 大腸粘膜傷害
鶴岡 ななえ
1
1唐津赤十字病院 内科
キーワード:
大腸内視鏡法
,
大腸疾患
,
抗凝固剤
,
消化管出血
,
腸粘膜
,
血小板凝集阻害剤
,
診療ガイドライン
,
休薬
Keyword:
Anticoagulants
,
Colonoscopy
,
Gastrointestinal Hemorrhage
,
Intestinal Mucosa
,
Platelet Aggregation Inhibitors
,
Practice Guidelines as Topic
pp.77-81
発行日 2013年12月20日
Published Date 2013/12/20
DOI https://doi.org/10.19020/J01937.2014087316
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抗血栓薬は消化管出血頻度を増加させ,下部消化管においてもその重要性は高い.「抗血栓薬服用者に対する消化器内視鏡診療ガイドライン」は従来のガイドラインよりも抗血栓薬中止に伴う塞栓症の予防に配慮したものとなっているが,そのエビデンスはまだ少ない.今後の症例の蓄積により,出血性イベントを起こしやすいリスクを明らかにし,ガイドラインをより使いやすいものへとしていく必要がある.抗血栓薬継続下に内視鏡検査を行う際に重要なのは,個々の患者状態を考慮すること,医療連携を密にすること,であり,そのうえで出血性イベントを減らすべき個々の工夫が必要であると考えられる.
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